昨日は、会津若松旅館ホテル
組合青年部の例会でした。
会場は、会津東山温泉「向滝」さんです。
懇親会に先立ちまして、
向滝の平田社長を講師に
「磨きの文化」と題して勉強会を行いました。
向滝さんといえば、
国登録文化財の建物も魅力の一つですが、
木造建築に関するお話も
とても興味深かったです。
参加された方が
うまくまとめられたので
そのまま、掲載させていただきます。
明治6年、旧会津藩からゆだねられた温泉とその建造物。
あとを継ぐため旅行会社を退職して帰郷した平田氏。
最初は「磨く」の本当の意味に気づかなかったそうです。
木造の建物をただ磨くのではなく、つまりマイナスから0(ゼロ)にもどす
ことだけでなく、本当はさらに磨いて、もっと輝きを増すようにします。
「意味のある磨く」にしていくということだそうです。
・使い込んでも清潔
・生活環境に近い快適性
・昨日のお客様の気配を感じさせない。
・凛とした空間を作り出す
社員さんやスタッフの皆さんは、何を考えて仕事しているのでしょう。
毎日木造建築の「聞こえない悲鳴を聞く」ことに注意を払っているそうです。
木造建築とやさしくつきあうと、やさしく答えて返してくれるといいます。
重みで引き戸の開け閉めが厳しくなると、すぐに屋根の雪下ろし。
水道メータを毎日チェックすることで漏水をシャットアウトetc..
そしていつしかお客様の「聞こえない悲鳴」も
聞こえるようになるといいます。
先日、テレビで映画「火天の城」を放送してました。
世界に類を見ない五層七階の楼閣、
日本で初めて天主を有した
幻の城、安土城を築城した 宮大工の話です。
劇中で宮大工が信長に次のようなセリフを言います。
「木組みは、木の声を聞いて組みます。
作事(建築)は、職人たち一人一人の心を組んでなすものです。
職人たちの心が離れては、事が成り立ちません」と。
耳を傾けることの大切さも感じました。
懇親会は、宴会場「松風」でいただきました。
食前酒は、向滝のお酒「美酒佳肴」の甘酒。
コクがあって深い味わいを楽しめます。
「伝統の一品」ともいえる 会津藩直伝、
江戸時代からの鯉の甘煮も
とても柔らかくて、食べやすいです。
味噌味のスープに揚げた細切りの
牛蒡を浸して食べる
「ごんぼ湯」は体が温まります。
まさに冬の会津にぴったりのメニューです。
会津の食文化を代表する鰊の山椒漬、
食べやすくて、お酒とのマッチングは最高ですね。
そうそう。それに会津盆地平飼いの
産み落とし自然卵でいただく
福島酵母牛のスキヤキは、
とろけそうな柔らかさでした。
くせになりそうな美味しさでした。。
実は、何だかんだと言わなくて
みなさんのお膳を見れば一目瞭然。
本当に美味しかったのでしょうね。
みなさん、きれいに食べておりました。
中庭の雪見ろうそくもすごく幻想的。
ろうそくのゆらいだ光の幻影が
私たちを夢の世界に誘います。
今度は、ゆっくり個人的に行ってみたいなあ。。