天正17年、麿上原の合戦で
会津の当主、芦名氏は伊達政宗に惨敗しました。
芦名義広は、会津を逃れる時に
夜陰に乗じ軍用金として備えてあった金の延べ棒を
18頭の馬に積んで城を出ました。
ところが、途中何者かにつけられているのに気がつき、
猪苗代湖の中田浜にさしかかった時、金の延べ棒を
ひそかに湖底に沈めたらしい。
昭和の初期、芦名氏の子孫達が、
2派にわかれ引き上げ権をめぐって裁判を起こしました。
かくて論争の結果、
裁判所の調停により
引き揚げ宝物を等分に配分することに決まりました。
当時、猪苗代湖には、二艘の遊覧船があり、
引き揚げを見学する遊覧客からは、
一人当たり5銭ずつ徴収されたと聞きます。
しかし。毎日、毎日その話題で持ちきり・あまりの過熱ぶりに
警察当局から引き揚げ中止が勧告されてしまったのです。
そんなわけで今尚、湖底に、金塊が眠っていると言われております。
もし、あなたに、その気があるのならば
再度、引き揚げに挑戦してみてはいかが?