10 Aug 11

いつも私共のホテルを気にかけていただいて
サービス向上のためのヒントを授けてくださる
コンサルタントの小柳剛照先生のブログ
Yahoo!ブログランキングで全国トップになりました。

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私は、本好きでもあるのですが、
すごく大切な本3冊の1つが
小柳先生の【店つくり】という本です。
ランキングトップを機に
是非、このブログも書籍化して欲しいです。
本になったら、大切な友人にプレゼントします。

最近の小柳先生のブログより。

【福島の桃を食う】

旬の桃を買いに郊外へ。
福島市にはフルーツラインといって、
果物直売所がずらりと並ぶ道路がある。
でもわが家が行くのは、フルーツラインから
脇道に入った『梨幸園』という直売所。
ここは知り合いの店なので、安心して買えるのだ。
ちなみに、例年、観光バスが
行き交うフルーツラインには、
大型バスの姿はほとんど見られなかった。
風評被害が、もろに現れたものだろう。
でも、『梨幸園』店主の菅野さんは、
風評被害の大きさを嘆きながらも、
元気に頑張っていた。
我々消費者は、こういう時だからこそ、
地元の農産物を買うことが、
何よりの農業支援になるはず。
これからも梨などを買いに、
何度か足を運ぶことになるだろう。
放射能が恐いからといって、
福島県産のものを食べない人もいる。

もちろん、その心情はよく分かる。
ただ、専門家たちが安全を
保証している農産物まで敬遠するのは、
放射能というオバケが恐くて、
ちゃんと見つめることもなく、キャーキャー騒いで
逃げまわっているような印象を受ける。
「これは大丈夫なんですよ。
検査していますから安心して食べてください」
「うっそー! そんなこと言って、
ほんとうは危ないんじゃないの?!」
という人が増えれば増えるほど、
安全なものまで売れなくなり、
震災、津波の被害を受けなかった地域まで、
震災、津波以上の被害を受けることになる。
国の対策の遅れは、みんな非難するけど、
風評被害という実態のない加害者は、
どのように糾弾すればいいのだろうか?

東電批判や、放射能への不安を語るのはかまわない。
でも、基準値以下の農産物まで危険視扱いするのは、
被災地の復興を足引っ張りすることに
なりかねないと思う。
だからわが家は、安全と言われた
地元産品は食べ続ける、と宣言します。
ということで、『梨幸園』から買ってきた桃は、
実に美味だった。
もちろん、検査すれば数マイクロシーベルトは
検出されるはずだけど、
自然界には放射能にかぎらず、
有害物質はどこからも検出される。
それらを、「わずかの不安も許せない」と、
とことん気にするか、
「一生食べても大丈夫なら、まあいいか」と許容するか。
それは、人それぞれの判断だけど、
私は言うまでもなく後者です。

2011年8月
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