起き上がり小法師と並んで有名な会津の
伝統的工芸品に「初音(はつね)」があります。
「初音」は市内にあります山田民芸工房さんで製造されております。
江戸時代から昭和40年ごろまで起き上がり小法師や
風車とともに会津の縁起物の代表として親しまれてきました。
主に正月の縁起物として元日のみ販売され
子供たちが、吹いて遊んでおりました。
小さな竹笛で輪切りの竹に吹き口が付いているだけの
簡単な仕組みですが、音色は、ウグイスに似ております。
会津居酒屋「籠太」の親父殿は、
この「初音」についてお話をされております。
ここで紹介させていただきます。
昔、会津の城下では元旦の早朝暗いうちから、
初音売りがうぐいすの鳴き声を真似て売り歩いておりました。
江戸時代はもっぱら下級武士達のアルバイトといわれています。
しんしんと降る雪の中に、初音売りが吹き鳴らす
「ほ~ほけきょ!」という音色が吸い込まれてゆく。
そんな新年の情景が目に浮かぶようです。
今では見られなくなった雪国の城下町らしい美しい伝統です。
この初音、現代は十日市という新年の初市で売られています。
私のお店ではお正月に、箸置きにこの初音を使用致します。
やがてお酒が回るころ、
客席からはお客さまが吹き鳴らす初音が聞こえてきます。
会津居酒屋「籠太」さんは こちらです。 >>>
「初音」を箸置きにするとは、さすが「籠太」殿。
感服いたしました!
「初音」の吹き方は、下記の画像のように
人差し指と親指で穴を押さえて吹きます。
もし、フロント周辺からで笛の音が聞こえてきましたら
それは、フロントスタッフがお客様のお子様に
笛の吹き方を教えているのかもしれません。
今年も1月10日に
会津地方最大の新春初市「十日市」が行われます。
場所は中町ホテル近くの神明通りなど目抜き通りです。
「十日市」は会津若松のまちづくりの
祖・蒲生氏郷公時代の楽市楽座が起源とされております。
通りには、七転び八起きの「起き上がり小法師」や
金回りが良くなる風車、開運達磨など
約300件の露店が並びます。
最近の十日市は、食べ物を扱った出店が
増えているような気がします。
これも不況を反映しているからだと思います。
「食」は、まだ不況にも強いような気がします。
外からお越しになった方もこの盛況ぶりを見ると
会津には、本当にこんなに人がいたのか?
と思ってしまうくらい人出があります。
ある意味、会津が一番元気な日なのかもしれません。
あけましておめでとうございます!
昨年中は、格別のご愛顧をいただき
誠にありがとうございます。
本年も引き続き、お引き立てのほどを
お願い申しあげます。
今頃、皆様もおいしいおせち料理を
召し上がっているのではないでしょうか。
美味しいものをついつい、たくさん食べ過ぎて
その後の体重を気にされるかもしれませんね・・・
我が家では、毎年地元の料理旅館「田事」さんが
わざわざ、おせち料理を届けてくださいます。
とても美味しいんですよ。
「田事」さんは、以前は百貨店などでも
ご予約を受けていたらしいですが、
現在は、親しい方だけに
一年間のお礼を兼ねて
作ってくださっているようです。
10年くらい前の話ですが、
皇太子様、皇太子妃雅子様が
来若の際、昼食に「田事」さんの料理を
召し上がりました。その後、もう一度
会津にお越しになる機会があり、
その時に、皇太子様が
「もう一度、田事の料理を食べたい」と
おっしゃった話を仄聞しております。
当ホテルのお泊まりいただき
「田事」の料理を召し上がれる
宿泊プランもございます。